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くらしの中の神道

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第2回 鎮守の森

日本列島に遠く先史古代から祭られてきた神々のたたずまいは、ほぼ等しく緑ゆたかな森に覆われています。当神社の鎮守の森は、古くから「柞の森」(ははそのもり)と呼ばれ、秩父市の中心にありながら、かつての宮森の姿を今に止めています。元来、「神の社(やしろ)」といえば「屋代」であり、祭に臨んで仮の社屋を設けるべき聖地をさして、ふだんは注連縄で囲まれているような禁足地を意味していました。しかし他方で、「社」あるいは「杜」とも書き記して「モリ」と発音させることが、古典を含めてしばしば見受けられます。これは日本独自の漢字の用法であり、森そのものが神霊の鎮まる聖なる森であるという考え方によっているものなのです。

神社の古い姿では、多くの場合、モリはすなわちミヤマ(御山)でありました。集落から眺められる印象的な山岳や、こんもりと樹林に覆われた姿のよい里山で、住民の生業と生活に欠かせない灌漑用の水源や、集落の目印ともなっていることが多いのです。 古来の日本人にとって、自然風土は単に即物的な環境ではなく、清らかで新しい自然生命の霊的な息吹に触れて、人もまた心身の蘇生を実感することができるという宗教的な感覚が、神社をして日本の聖地たらしめ、古代以来の原初性を維持せしめているのです。

カテゴリ: くらしの中の神道
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